メダカを守ることは
生態系を守ることに繋がっていく

 かつては日本中の小川や田んぼに野生のメダカが群れをなして泳いでいました。 
 しかし、それは昔の話。現在、環境省は日本在来種のメダカを絶滅の恐れのある野生生物の「レッドリスト」で「絶滅危惧II類(VU)」に指定しています。
 外来魚類の捕食などの影響、水環境の悪化や農村環境の変化 ― 特に用排水路の分離や護岸のコンクリート化などの影響を強く受けて土の水路や水草が減り、エサや産卵場所も乏しくなり、さらに水の流れも速くなるなどしてメダカにとっての生息環境が著しく悪化して全国的に激減してしまったからでした。 

「めだかサポーターの会」は、神奈川県で唯一、野生のメダカが生息する小田原の桑原・鬼柳地区の環境を保全する目的で誕生した市民によるボランティア組織です。
 豊富な湧水と農業用水路の土壁や石積みの護岸を維持する地元農家の皆さんの努力もあり、水生生物の生息環境が守られているこの地域では、メダカだけではなく自生する希少な植物や、珍しい鳥やホタルを見ることも出来ます。
 私たちの使命は、この「酒匂川水系のメダカ」を守ることにありますが、他の水生生物、鳥、植物などの生態系全体を保全することにも繋がります。
 先人の皆さんの知恵と懸命な努力で残されてきた「豊かな自然環境」を次世代へ。
 あるがままの生態系をあるがままで次世代へ。

 見たこともない生き物が絶滅危惧種になったことと、メダカが絶滅危惧種に指定されたこととは大きく意味が違うと思うのです。あらためて環境のことや生態系のことを考えるとき、メダカが私たちに問いかけることに気づくことは、私たちの未来にとても大切だと思えます。  

沿革

小田原市の取組と 
めだかサポーターの会の歩み 

1997年
小田原市と市民による「メダカ調査団」が結成される
1999年
小田原市は「メダカ保護区」を設定・自宅で飼育を促し生息数を増やす「メダカのお父さんお母さん制度」を発足
2001年
メダカを、小田原市は「市の淡水魚」に指定
2003年
環境省が在来メダカを絶滅危惧種Ⅰ類(VU)として指定
2011年
小田原市がメダカ生息水路を「野生の生き物保護区」として条例で定め、捕獲や他の生き物の放流を禁じる
2013年
4月「メダカのお父さんお母さん制度」を母体に「めだかサポーターの会」発足。活動を始める
2014年
小田原市市民活動応援補助金の対象事業に選定される
※同補助金は2016年・2017年・2018年にも選定を受ける
HSBC・ウォーターアワードを受賞
「野生メダカの郷 小田原」が「関東・水と緑のネットワーク拠点百選」に第83番目拠点として選定される
2015年
神奈川県自然保護協会より、「野生メダカの生息する酒匂川左岸の鬼柳・桑原地区」が県の「生物多様性ホットスポット」として指定を受ける
「生き物が住みやすい環境づくり」をテーマとする、SAVE JAPANプロジェクトの対象市民活動として神奈川県から唯一選定され、イベントを開催
※以降、2021年・2022年・2023年・2024年にも選定を受ける
「みんなでザリガニ退治大作戦」「みんなで田植え大作戦」「みんなで稲刈り大作戦」などのイベントを実施、各回100人〜200人の市民が参加
2016年
小田原市の「環境志民ネットワーク」の登録団体となる
小学校へ「メダカについて」「小田原の宝もの」などをテーマとする出前授業を開始する
2017年
田んぼの大切さを歌う、会オリジナルの「めだかの歌」を発表し、混声合唱団「シグナス94」がコンサートで披露
また小田原少年少女合唱隊による「めだかの学校」「めだかの歌」の音源を収録
2019年
「メダカで気づく(築く)小田原の豊かな暮らしデザイン」として、市環境保護課をパートナーに市民提案型協働事業に参画
2020年
パルシステム神奈川の市民活動支援金助成団体に選定
ドローン映像を編集した「めだかの郷 桑原」のDVDを作成
2021年
おだわらSDGsパートナーに登録
2024年
活動開始10年の節目に「感謝の集い」を開催し、支援者80名のご参集をいただく
2025年
「おだわらめだかの郷」が、環境省より「自然共生サイト」として認定