メダカについて

メダカは、どんな魚でしょうか?

江戸時代中期、貝原益軒が「目高」と名付けたという記録があり、 昔から日本人に親しまれてきたメダカ。日本だけでなく、米づくりの盛んな 東南アジア全体に生息しています。日本のメダカは、青森から北陸の 日本海側に分布するキタノメダカと、本州北部から沖縄までに広く分布する ミナミメダカの2種類。青森県がメダカ生息の北限となっています。

小田原桑原・鬼柳地区のメダカはミナミメダカ東日本型です。 学名はOryzias latipes(オリジアス ラティぺス)水田に住むヒレの大きな魚という意味です。 アジアに分布するメダカにはその国ごとの名称がありますが、 すべて共通するのはOryziasの冠が付くことです。 水田ときってもきれない魚というわけです。英語では、rice fishなどの 表現がありますが、Medakaとの表記が国際的に定着しています。

メダカは泳ぎが苦手で長い距離を移動することが出来ないため、 固有の遺伝子がひとつの地域で永く持続する傾向があります。 ミナミメダカだけをみても地域固有の遺伝子を持つ メダカにいくつにも分類されています。桑原・鬼柳地区のメダカは、新潟大学 酒泉満氏の1979~1999の調査では、その20年間で遺伝子の大きな変化は見られず、在来性の高い地域個体群として維持されてきたことが証明されています。

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小田原のメダカと水田の一年

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生態系を守るために、ご家庭で飼育されている生き物や、他の場所で捕獲した生き物を放つことは止めましょう。